過酷な環境下でも優れた低摩擦効果を発揮します
二硫化モリブデン粉末を金属部品表面に高速衝突させて、潤滑被膜を形成し摺動特性を飛躍的に向上させる表面改質技術です。
多種多様な材質と微細・複雑形状にも適用できるため幅広い分野のさまざまな用途で利用されています。
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二硫化モリブデンショットは、固体潤滑材である二硫化モリブデン粉末を圧縮気体で金属部品表面に高速で噴射衝突させる表面改質技術です。この手法では、金属部品の内部から表面に二硫化モリブデンを浸透させて潤滑膜を形成させることができるため、過酷な条件下でも剥離を起こさず長期間にわたり優れた低摩擦効果を持続させることができます。
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処理イメージ
二硫化モリブデンショットの特徴
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剥離を起こさず強固に密着
二硫化モリブデンショットで形成される被膜は、高速衝突時に発生する連続的な熱で基材を溶融し、母材に巻き込まれるように内部へ浸透して潤滑膜を形成します。そのため、通常のコーティング被膜のように剥離を起こさず長期間にわたって低摩擦効果を発揮します。
本来有する低摺動効果を十分に発揮
従来のコーティング技術とは異なり、バインダーを一切含まないため、二硫化モリブデンが持つ低摩擦特性を100%発揮させることができます。下表はアルミ及びSUS材の平板試験片それぞれ二硫化モリブデンショットを施工し、往復直線運動式摩擦試験(ボールオンディスク式)を実施した結果です。摩擦係数は、未処理品と比較して約1/4〜1/5程度の低減を実現しています。
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スライド部品
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ギア
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ピストン
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ベルビルスプリング
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二硫化モリブデンショットにより、各種ボルトやナットのねじ部に二硫化モリブデンを浸透させて焼付きを防止します。採用実績では,、真空装置や各種高温装置をはじめ、半導体製造装置、輸送機器装置まで幅広い分野で利用されています。また、クリーンルームなど、汚れの原因となるグリスの代替えとしても多数の採用実績があります。
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納入実績多数
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六角ボルト
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接続ボルト
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